2013年9月30日月曜日

WORLD OF WEARABLE ART 2013

WOW AWARDS SHOW 2013
(2013年9月28日土曜日)

今年も、行って来た。Wellingtonで開催されるWorld of Wearable Art、NZが世界に誇る(?)ショーに。なんと、今年、25回周年記念だそうだ!去年初めて観て、こんな楽しい素晴しいショーをそれまで知らなかったなんて、残念至極、と思った。で、今年は、チケットが売り出された2月にすぐさまゲット、4月にはホテルも予約。

でも、まだまだ先のことと思っていたら、もうその日が来てしまった。10日間に渡って開催されるショー、でも、チケットはどの日も完売状態。これだけでも、人気のすごさが窺えるというもの。

”wearable art”・・・文字通りに訳せば、衣服、身に付け得るもののアート。NZだけでなく、世界中から、身に付け得る物のデザインを公募、オーディションを経て選ばれたデザインは、奇想天外。それらを着たモデルやダンサーたちの、音楽に合わせて休憩なしの2時間のパフォーマンスは、言葉では言い表せない素晴しさだ。まさに百聞は一見に如かず。これは、もう、実際のショーを観るしかないのだ。

ショーの始まる8:00pmにはまだ早いので、ウォーターフロントにある会場ASB BANKアリーナ、の前のパブ&レストランで、軽い食事。パブの外まであふれる客は、全て、ショーを見に来た人たちだ。椅子が足りず、私とソファをシェアした、南島の果て、Invercargill、から来たという女性は、もう10年、毎年観に来ていると言う。それからすると、私なんて、車で2時間ちょっとで来れる所に住んでいて、ラッキ~!

7時過ぎ、会場に入る。今年は、チケットに撮影禁止と書いてあったので、カメラを持って来なかった。でも、、エントランスホールには、変わった衣装に身を包んだモデルたちが、入場者たちと一緒に写真を撮って大サービス。こんなことならカメラを置いて来るんじゃなかった。

8時から10時までの2時間のショーは、去年とまた違った、趣向を凝らした舞台装置と音楽と振り付けで、拍手と口笛と興奮のるつぼの中で、あっという間に終わり、最後にスポンサー毎の部門受賞者発表。USA、英国、中国、台湾、香港、オーストラリア、インド、などからも参加している。中国は、2部門で優勝している。去年、NZ在住の日本人のデザイン参加があったけど・・今年は、日本からは何もなかった。デザインの世界にも中国が台頭してきて、世界の勢力縮図を見るようだ。

それにしても、子供も含めて、モデルやダンサーたちの手足の長さは、特に長くてまっすぐで無駄な肉が一切ない鍛えられた足が舞う様は、ため息が出るばかりだ。白人種とアジア系黄色人種の体系の違いを嫌と言うほど見せつけられた気がする・・・・

今年は、Bizarre Bras ブラのデザイン部門がなかった。やはり、ブラのデザインだけでは限りがあるから?・・・その代わり、サーカス?的パフォーマンスが加味されて、面白かった。世界中からのデザイナーの知恵と創造力、それに加えて演出、振り付け、舞台装置などの創造的コラボレーションがなくては、このショーは成り立たない。

鉛筆みたいなモデルたちがキャットウォークする、どこかの国の有名デザイナーのファッションショーに(幾らか知らないけど)高い入場料払って見に行くなんてあほらし、と思うけど、このWOWなら、worth paying(払っても惜しくない)。

席は、去年と同じスタンダードの席(NZ$99)。後ろの壁から3番目。舞台は遥か彼方だけど、全体が良く見渡せる。でも、やっぱり、衣装を良く観るには、もう少し前、真中あたりが良いな・・これからは、例年行事として、毎年、絶対見に行こう!来年は、チケット売り出し解禁したら、即、予約だ。でもって、昼間(Matinee)にし、もっと良い席を取り、その代わり日帰りでホテル代節約。ウン、良い考え!

2013年9月3日火曜日

SPELD charity art auction

チャリティ アート オークション

先週土曜日28日、SPELD主催のチャリティアートオークションに行って来た。

SPELD(Specific Learning Disabilities:学習能力障害)は、失読症(Dyslexia)行動不全(Dyspraxia) 計算力障害(Dyscalculia)、その他の学習能力障害を持った子供たちの支援団体だ。

会場は、Community Leisure Centre。3時からと言うことで、お友だちのT子を誘って、Bと3人で出かけた。会場には10分ほど前に着いたけど、予想に反して人が少ない。入場料6ドルで、オークションのための番号札をもらった。

3時から6時までなので、アフタヌーンティー(afternoon tea)の準備もされていた。いくつかの丸テーブルには、サンドイッチやクッキーなどの軽食、紅茶やコーヒージュースなどの飲み物。あれこれつまんだらお腹いっぱいになったから、もう夕食要らないかも?

オークション出品作品のリストをもらい、会場の壁にかけてある絵画を見て回る。いくつか良いなと思った絵の番号に丸をつけて椅子に座る。だんだん人が増えて来て、会場はほぼ満員だ。

オークションの前に、支援団体の一つ、George Streetにあるファッション小売店、Georgie Girlによる、Retro Fashion Show。1960~70年代と思われるレトロな衣装を着たモデルは、10代の細い女の子から60代?の太ったおばさん、中には、両手両足にタトゥーを入れた女性まで、次々と衣装を替えて出てくるので、あちこちから、口笛や、冷やかしの声が出る。最後は、これもレトロな3着のウェディングドレスで締めくくり。

その後、1枚ずつ、絵画を持った人が前に出て、オークションの始まり。絵画は全て有志の方の寄付によるもので、リストには、タイトルと作家の名前、小売価格が付いている。いずれも、アートギャラリーなどで売る場合付けられる価格で、$2500~$50まで、さまざまだ。

気に入った絵画のオークションが始まると、Bは、あわてず、様子を見ながら、いよいよ他に手が上がらないようなところを見計らって、ス~と番号札を揚げる。なかなか上手だ。

結局、
1.Joeke de Vries(?) によるオイルパステル画2枚、Bのお気に入り。
 1. Feast of Mist (市価$350)$55でゲット
     


2. Lake Harmony  ($350)$90でゲット






3. Janet Bothner-Byの 油絵 ”Pohangina Valley-Cloud Cover“($495)、$80でゲット。Pohangina Valleyは、Palmerston North から車で約40分ほどの郊外の美しい村。これもBのお気に入り。




4. Nicholas Chevalier(1828-1902) の水彩画 "Lake Manapouri(1881年)"のスクリーンプリントNo.415/425 これは市価額不詳、を$65でゲット。Lake Manapouriは、Doubtful Sound へつながる神秘的な湖。これは、私のお気に入り。


合計$260(1NZ$:78円位)の買い物。

5.?作? still Life ($495) を$50 これは、T子のためにゲット。


オークションが終わって、ファッションショーで着た洋服やアクセサリー類の売りだしには、女性たちが群がる。

T子は、素敵な柄のワンピースを、$35?でゲット。これは、実際のお店で200ドル近くした物らしい。

私は、レトロな茶色の革のバッグを$46でゲット。ポケットもたくさん付いて、手縫いのしっかりしたもので、お買い得感ありよ!

アートのオークションは初めてだったのでとても面白かった。有名なアーティストの絵画の、目の玉が飛び出るような値段にどんどんつり上がるオークションと違って、このチャリティオークションは、市価の値段の5分の1、どうかしたら10分の1とかでストップするので、こんなに安くていいのかしらと申し訳なく思ってしまう。私が手に入れた"Lake Manapouri"は、原画の限定版プリントで、そんなに価値は無いかもしれないけど、12号くらいの大きさだから、額縁だけでも60ドル以上はするに違いない。行ったことがある素敵な湖なので、すごく嬉しかった。

私は絵が好きだけど、自分で描くのは才能がないのであきらめた。その代わり、時々、気に入った(感性が合う?)絵にめぐり遇ったら買いたくなる。もちろん手の出る範囲だから、値段もたかが知れてるけど、気に入った絵を壁に飾って眺めていると、ほのぼの幸せな気持ちになるから不思議だ

帰り際に、Dyslexiaの子供を持つ知り合いのPeterから、協力してくれてありがとう。と、お礼を言われた。とんでもない!こちらこそ、楽しんで、こんなに破格値でアートを手に入れることができてありがとうございます。