2013年5月28日火曜日

旅の記11-9

北島の旅 2
3月31日(日)Stonyridge Vineyard

今日は、オーガニック栽培で世界的に有名?なワイナリー、Stonyridge Vineyardに、ワインツアーとランチを予約。あまり頼りにならない?ナビゲーターの次姉に地図を見てもらいながら何とか目的地に着いた。

長姉がガイドブックで見て行きたいと希望したワイナリー。昨日行った近代的建物のCablebay Vineyardと違って、1980年代に創立したというStonyridgeは、アイビーが覆い尽くすアンティークな建物が素敵な雰囲気だ。

11時半の予約だったけど、11時に着いてしまった。まずは、様子を見ようと、建物の右側に回ってみる。狭いカウンターがあり、ワインの試飲ができるようになっている。その裏側にはテーブルや椅子がセッティングされ、すでに数人がワインを楽しんでいる。

建物の裏は、ブドウ園(vineyard)。収穫はまだのようで、vineyardの周りは鳥避けネットで覆われている。

観光客がワイナリーを背景に写真を撮れるよう額縁様の枠が置いてある。

11時半になると、どっと人が押し寄せて来た。この人たちもワインツアーに行くのかな?カウンターに行って予約ししていた旨を告げると、タンクトップに短パン姿の中国人らしき痩せた若い女の子が来て、案内してくれるという。他には?あれ?誰も来ない。ツアーは、試飲付きで一人10ドル。

彼女は、試飲用の赤と白のワインボトルと、グラスを3個持って、我々をオリーブの樹が植えられている丘に連れて行った。自己紹介をし、オリーブのこと、ワインのこと、その他あれこれ、早口でまくしたてる。曰く、オークランド大学で、ワイン学を学び、ここで働いている。若く見える?けど、30歳だ・・・云々・・・

ブドウ園の番人?
結局、ワインの貯蔵所などには連れて行かず、オリーブの樹の下で、ここのVIP Clubメンバーになれば、食事もワインも20%引きで楽しめるし、その年のヴィンテージワインが市場に出回る(と$300くらいになる)前に、100ドルで入手できる・・・・などなど、ワインの宣伝に終始。3人で30ドル払って、飲めない姉たちは試飲もしないし、それで宣伝ばかり聞かされたんじゃ・・・1杯5?ドルだかの試飲だけにした他の客たちは賢かった・・・

その後、ランチ。「日本人のシェフがいますので、時間があれば、彼が顔を出すかも?」と言われて、テーブルに案内された。3人でシェアするつもりで、シーフードプラター(Seafood platter)50ドル也をオーダー。

結構なお値段だから充分な質量だろう・・・やがて運ばれてきたお皿を見て、見事にこの期待は裏切られた。

見ただけで食欲が失せる色合い、干からびたような小さなエビやイカ、小さな切り身の赤身のサシミ?・・・これ・・もしかしてマグロ?スモークトチキンらしきものもある・・・それらが、古そうなサラダリーヴズ(スーパーで袋入りで売っている)や、強い臭い匂いがするモヤシ、などの野菜と共にほんの少しずつ盛られている。昨日のCablebay Vineyardの素晴しいお料理の印象が残っている後だから、強烈に失望。

3人とも、ましそうなところを選んでつついて食べたものの、結局、ほとんど食べ残してしまった。NZでは、美味しいシーフード料理はあまり期待できないとは思っているけど・・・たまたま選んだお料理が悪かったのかもしれないけど・・・刺身?が載っているからこれは、日本人のシェフが作ったものに違いない。顔を出してくれたら、ちょっと一言、言いたかったのに、出て来なかった。でも、せめて、食べ残しを見て、不味かったかな~~?と、研究心を持って欲しいよね・・・

それでも、一応有名なワイナリーだから、姉たちは、お土産に、ワインを日本に送ってもらうことに。送料200ドルで8本まで送ってもらえるという。1本35ドルするワインを6本送ってもらうように頼んだ。ワインの味音痴?の私は、試飲したワインと、普段買って飲んでいる10ドル前後のワインと、正直、どこがどう違うのかよく分からない。で、自分用には、1本も買わなかった私に、姉たちが1本プレゼントしてくれた。35ドルもする!ウワ~~、こんなの飲んだら口が腫れそう・・・

あまり期待し過ぎたせいかもだけど、Stonyridge Vineyardは、がっかりだったな~~・・

お宿に帰る途中、ビレッジに寄り、今夜と朝用に食料を購入。

お宿に帰って、これまで良く見ていなかった泊り客への注意書きを読んでみる。

このお宿は、貸し別荘、ということなのか、基本的に最低限のものしか置いていない。3泊なのに、トイレットペーパー各トイレに1個。シャンプーリンスなど小さいのが3個ずつ。バスタオル3枚。ハンドタオル3枚。足りない分は自分で補え、どこもきれいにして元の状態に戻して帰れ、と書いてある。

キッチン用品は揃っている。でも、ティーバッグは3個だけ。塩コショーもない。もちろん、シーツなどは変えてくれないから、必要ならガレージに置いてあるらしい洗濯機で自分で洗濯しろということらしい。この家(この島全体?)は、上水道が通ってないので、タンクのため水を使うからか、冷蔵庫には、5リットル入りの真水タンクが置いてある。

出入り口の鍵は、裏の方にあるドアの前の柱に取り付けてある暗証番号付きの箱に、出かける時、チェックアウト(に誰も来てはくれない)の際に、その箱に返して行かなければならない。暗い時は、番号が見えないので、懐中電灯を持参のこと。ゴミは、まとめて、できれば、フェリービルの所のゴミ箱に捨てるように・・・等々。

これでは、車で来れない旅行者はどうする?トイレットペーパー持参しろって!?!シーツやタオルも洗えって!?ゴミはフェリーターミナルまで持って行って自分で始末しろって~~?!これで1日517ドルのレートは、高過ぎだよ~~!!

あれこれ、後から分かってもしょうがない。予約する前に、こういうことは、伝えて欲しかった。今回はお宿選びも大失敗・・・

2013年5月21日火曜日

旅の記11-8


北島の旅
3月30日(土)Waiheke Island

南島から帰って2週間、姉ふたりは、我が家で、家事をしたり、手芸をしたり、庭から収穫したイチゴやブドウやリンゴを食べたり、すっかり、のんびりNZライフに馴染んだ模様。

最後の1週間は、北島北部への旅をして4月5日AKL国際空港でお別れということに。

長姉の希望で、ワイヘキ島(Waiheke Island)へ、ワイナリツアー、その後は、過去2度行きそこなったワイポウアフォレスト(Waipoua Forest)に、カウリの老大樹に逢いに行くため、今回はファンガレイ(Whangarei)に泊って、目的地に行くことにした。

飛行機から見る夜明け
30日朝、6:45パーミー発、オークランド(AKL)空港行きに搭乗。AKL国内空港から国際空港まで行き、姉たちのスーツケースを荷物預かり所(Luggage storage and lockers)に預ける。1日・・ドル、2個で30日から5日まで6日間で、180ドル!高~~!と、思ったら30ドル引いてくれて、150ドル。


空港前のシャトルバスでフェリービルディングに・・・ワオ~~、以前来た時と違って、何と様変わり!ビルも乗り場も立派になって戸惑ってしまう。チケットを買おうと窓口に行くと、何日の滞在ですか?と聞かれ、予定表を見ようとバッグを見ると・・・あれ?予定表を入れていたプラスティックのフォルダーがない・・・あの中には一緒にレンタカー、バス、飛行機の予約詳細をプリントしたものも入れている・・・え~~;どうした~~?!落とした?どこで?そうだ!パーミーの空港だ!あの時、持ち込み荷物(7kgまで)が8キロ以上あるからと言われて、あわてて1キロ分を手提げバッグに入れ替えたりして、そのドサクサでフォルダーを、カウンターに置き忘れたに違いない!

携帯で、Bに電話。土曜日なのでもういないかも?と思ったラッキ~!まだいた。事情を話すと、多分空港のカウンターだろうから、取りに行って、コピーをワイヘキの泊る予定のロッジにメールかファックスで送ってくれるという。とりあえず、ロッジの名前、住所、電話番号を教えてもらってメモ。

チケットを買って、フェリーに乗り込む。ワイヘキ島へ着くと、これまた、船着場は、立派なビルに様変わり!レンタカーの窓口に行く。二つあるけど、さてどちらで予約したのかな?左の方の窓口に行って、名前を言うと、ここで良かったらしい。書類をもらって、指定された場所へ、車を取りに。何だか、相当古そうな車だ・・・あれ、

ハンドブレーキがない・・・ハンドブレーキはどこ?左足元にあります・・・え~~、こんなの初めて・・

地図をもらって、大体の場所を見極めて出発。どこで?どう間違ったのか?小さな道に入りこんでしまう。どこかの入り江らしいけど、家がポツポツあるさびしいところだ。散歩をしているらしい老人がいる。「ここはどの辺りですか?」地図を見せると、Black Pool Beachの近くにいるらしい目的地Oneroa Beachとは、真逆だ。丁寧に行くべき道を教えてくれて、ありがと~~!

それでもなお、また数人に聞き、どうにかお宿の近くにあるという小さな橋にたどり着き、そこから道を右に曲がって走る。途中で曲がったところでまた近くにいた女性に聞く。まっすぐそのまま行けと言うので、言われた通り行った所に、ロッジと同じ番地の家がある。でも~~・・・これがコッテージ・パラダイス?!余りにもみすぼらしいじゃないの~~?!家の裏に回って見ると洗濯物が干してあり、家の中も外もゴミだらけ・・・あり得ない!!??

また来た道を戻って、さらに左に行く。行っても行ってもそれらしき通りは見当たらない。グルグル回って、結局元の橋の所にたどり着き、ロッジの世話人リサ(Lisa)に電話し、迎えに来てもらった。彼女のあとについて行くと、橋から右に曲がってすぐの所をまた左に曲がる・・・ここで間違ったんだ!!

Oneroa Beach
鍵をもらって、やっと落ち着いた。ロッジの名前は、Cottage Paradise、”天国”とまではいかないけど、さっき間違って行った家からすると、確かに天国と地獄の違い程ある。

海が眼前に広がるとても素晴らしいロケーション。2ベッドルームに、2バスルーム、キッチン、広いリビング。階下の部屋は、ほとんど使われていないのか、暗くてかび臭い。そこは、持ち主の居室だったのか、テレビや本棚があり、ベランダには、ジャグジーバスが置いてある。
左の丘の上に教会が見える
いくつかの別荘や持ち家を、管理会社が一括管理して、ホリデーホームとして貸している。ここは、そのうちの1軒。

Waihekeの中心、Oneroa Villageまで、車で5分ほど、便利な所だ。Village に、ランチや買い物をしに出かける。Villageは以前来た時と、ほとんど変わっていない。ランチは、Feniceでイタリアン。朝食用の食料を買いに、Waiheke Fruit and Veg へ。その後、Waiheke唯一のスーパーマーケットFour Squareへ。


Cable Vineyard
ディナーは、電話で予約を入れて、Cable Bay Vineyardへ。6時の予約なので、また道を間違って遅れてはいけないので、5時半頃出発。地図を片手に、Church bay Roadを目指す。10分ほどで着いた。何だ近いじゃないの!無事たどり着いて、中に入る。




Cable Vineyard からの眺望
丘の上にあるので、遥か向こうにオークランドの街やスカイタワーが見渡せる素晴しい眺望だ。広い芝生には、子供連れの家族やカップル、グループが、芝生に寝転んだり、ボール遊びをしたり、賑やかだ。イースターホリデー真っただ中だから、人でいっぱい。




Cable Bay Vine yard の建物
モダンな建物の中のレストランは、広くて、なかなか素敵。メニューを見ると、結構なお値段。私は、前菜(entree)で十分。サーモンとアボカドの何とか?をオーダー。やがて、テーブルに並んだお料理は、素晴しくアーティスティック!まっ白いお皿の上に、サーモンとグリーンのアボカド、その他何やら、食べるのも惜しい位、美しい色合い!恐る恐る、口に運ぶと、これまた、何と美味!

次姉は、欲張って、前菜の後、メインのラムを注文。これもまた、白い皿の上で、品よくアレンジされて美味しそう!(レストランで写真を撮ったりするのは、はばかられる・・・ので・・・写真は無い、残念)でも、欲張って注文した姉は、半分も食べたらお腹いっぱいになって、残してしまった(だから多すぎるんじゃないって言ったのに・・)

これまで経験したNZのレストランのお料理は、どこも似たり寄ったりの盛り方と味で、うんざりしていたので、久しぶりに、上品な?上質のお味に出合った気がして、満足。ここは、私の評価では、満点、5つ星!

暗くならないうちに、帰ろうと、7時半頃レストランを後にする。元来た道を、走った・・・・つもりが、行き止まりの小道に入ってしまった。反対の道を戻って、また行き止まり、再び戻って、また先ほどのワイナリー。レストランに入って、会計をしてくれた、お兄さんに道を聞くと、彼、親切に外まで出て来て丁寧に説明してくれた。ありがと~~!やっと、お宿に帰りつい時は、真っ暗。どうして、こう方向音痴なんだろ・・・

2013年5月15日水曜日

旅の記11-7


南島3月16日(土)Arthur's Pass

今日でロッジともお別れ。あっという間の3泊4日。

チェックアウトするためにレセプションへ行くと、Mikeが、ニヤニヤしながら、開口一番、「昨日のカヤキング、最初から最後までひとりで漕いだそうで~~!おめでと~~!」

「もちろん!やったわよ!ありがとう~^^;」彼の後ろで、これまたNickieがニヤニヤしている。(Nickieメ~~!秘密をバラしたな~~!・・・・・これ、私の勘だけど・・・NickieとMikeは、良い線行ってるんじゃないの?将来、彼らがこのロッジを担っていくのかも?)

Kathy親子は、先にチェックアウトしたらしく、Mikeに、私たち宛てのメモを残していた。「知り合えて、たくさんの話ができて、カヤキングもできて本当に楽しかった・・・また連絡しあいましょう」

さよなら、さよなら、Anne、 Mike、Nickie、お世話になりました!また来るね~~!

一路、クライストチャーチ空港へ。



また、カヤキングしたいな・・・と、思いつつ、Lake Pearsonを通り過ぎた辺りから濃霧でほとんど前が見えなくなった。Arthur's Passは、West Coast からの幹線道路でもあるので、トラックなど仕事関係の車が多い。十分車間距離に気をつけて走らないと危険だ。

どうや、無事、濃霧の曲がりくねった山道を降りて、しばらく行くとDarfield。カフェで休憩。その後、ガソリンを満タンにして、出発。CHCH空港でレンタカーを返して、3:40pm発パーマストンノース(Palmerston North)行きの飛行機に無事搭乗。


南島よさようなら。しばらくのお別れ・・・今度はいつ来れるかな・・・
(南島の北東部辺り)





(飛行機から見るウェリントンの辺り)


2013年5月7日火曜日

旅の記11-6


南島3月15日(金)Arthur's Pass


朝食は、ミューズリーにフルーツ、ジュース、コーヒー、紅茶など、自由に取ってきて食べていい。その後、オムレツや、ベーコンエッグなど、3種類のメニューから好きな物を選んで作ってもらえる。日頃、ミューズリとジュース、紅茶だけの我が家の朝食からすると、とてもbigでぜいたく。でも、頑張って(欲張って?)サーモンオムレツも食べた。ウ~~ン…またウェストが太くなった・・・

朝食が済んだ頃、テーブルにAnneがやって来た。私たちにカヤキング(Kayaking)をしないかと誘う。そう言えば、昨夜、Kathyが、明日はkayakingをするんだと、張り切ってたな~。

KathyとStuartの親子がkayakingをすると言っているけど、2人までは、一人当たり$160、4人以上で一人$120と安くなるので、我々にも声をかけたのだろう。姉たちは乗り気じゃないけど、私は、何でも経験してみたい方。ちょっと高いな・・・でもやろ~~!OK~~2人参加しま~す!では、午後1時半、ロビーに集合してください。Nickieが連れて行ってくれるそうだ。

朝食後は、ファームの方へ散歩。ファームへの道を歩いて行く途中に家がある。従業員の家だろうか。家の前で寝そべっている黒と白のブチの犬・・・あれ・・テスじゃない??!!テ~~ス!テ~~ス!と呼ぶと、ダ~~と駆け寄って来たその犬は、ちょっと年取っていたけど、まぎれもなくあの時のテスだ。前回、Gerry博士と一緒に、私たちを歓迎してくれた牧羊犬!

テスは、私たちがファームへ歩いて行き始めたら付いて来る。テス、家へ戻りなさい!と言っても、ずっと付いて来る。ま、良いか・・テスにとって、ここは我が庭同然だから迷うことなく帰るだろう・・・テスは、私たちの前を歩いては振り返り、こっちだと言わんばかりに道案内をしてくれる。


ファームの囲いの中に入ると、テスが突然走り出し、遠くにいた羊の群れを追っかけ出した。キャンキャン甲高い声で鳴きながら、羊の群れの周りを走り回りながら、1頭残らず、まとめて我々の所に連れてくる!

Anneが、テスは年老いたから引退して、軽い散歩くらいに付いてくるだけだと言っていたけど、昔取った杵柄、ファームに入れば、羊を連れてくるのが我が役目とばかり、ひたすら走り回って羊を連れてくる。牧羊犬は、本当に忠実で賢い。私たちが移動する度に、テスは、羊の群れを追っかけまわしてそばまで連れてくる。

もういいのよ!テス!お家にお帰り!と言っても、ひたすら羊たちを連れてくる。何ていじらしいこと!

ファームの柵を出て、以前Gerryが連れて行ってくれた小川の所に降りて行く、と、テスも羊をほっぽらかして付いて来る。小川は、すっかり乾上がって、チョロチョロ、細い筋みたいな水が流れているだけ。そばにモーターが回っている。きっと羊のために、上のファームまで水を汲み上げているのだろう。どこもかしこも水不足だ。

ロッジの方へ戻り始めると、テスも、お家へ帰ったのか、いつの間にかいなくなった。

午後、ロビーに行くと、すでにKathy親子とNickieが待機していた。お茶やクッキーを持って行くし、湖でバードウォッチングも楽しめるから、というNickieのたっての誘いで、最初宿に残ると言ってた姉たちも一緒に行くことになった。


車で20分くらいで、Lake Pearsonに着いた。車にはカヤク(kayak)が大小8艘。皆で5艘のkayakとパドル(paddle)を車から出して湖のそばまで運ぶ。Nickieが、「kayakは、とても安全だから大丈夫よ」と何度も言う。ライフジャケットを着込んで、おっかなびっくり、準備してくれた中で一番小型のkayakに乗り込む。

Bは、自分のカヤクも2艘持っていて経験者だ。でも、私もKathyもStuartも初めて。2本のオールを両側に固定したボートは、漕いだことあるけど、kayakのpaddleは、両側に櫂が付いた1本のオールで左右の水をかき分けて進む。簡単そうだけど、どちらかに力が入り過ぎると左に曲がったり右に曲がったり、なかなか、まっすぐに進まない。

Nickieが、あまり高くオールを揚げると、水が伝わって袖が濡れますよ。と言うけど、Bは、高く揚げて漕ぐから、体中に水がかかっている。あれでも経験者?!

どうやら湖の向こうの端まで連れて行くらしい。半分も行かないうちに私は、腕がだるくなって遅れ出す。これじゃ、肩が凝って、明日は、持病の頭痛がし始めるんじゃ?と考えた途端に、前を行ってたBが、私の危機?を察知したのか私のkayakを引っ張って(towingして)あげようと助け船を出してくれた。Nickieが、ひ弱そうな?私を心配して、いざという時のためにロープをBのカヤクに入れて置いてくれたらしい。

Bのkayakに引っ張られながら、時々、paddleを動かしていればいいから楽チン楽チン!

それにしても、ずいぶん遠くまで来たものだ!湖の端について、Nickieが珍しい水鳥の説明をしてくれる。

その後、グルリと、湖を回って姉たちのいる所まで戻る。途中、Nickieが、そろそろ、岸に着くから、ロープを外しましょう、と言う。また一人で漕ぎながら、やがて姉達がいる岸辺に着いた。

Nickieが、「良くできました!最後まで漕いだね!」と私に言う。私も、「もちろん!」と姉たちの手前、見栄を張る。「へ~~、すごいじゃ~~ん!」と姉たち。(;^_^A

Nickieは、姉たちにも乗るように言う。「大丈夫、私も一緒に乗るから、全く心配ないですよ」
「せっかく来たんだから、何でも経験しないと損だよ!」と、私も、尻込みする姉たちをけしかける。ついに次姉が決心してNickieの前に乗り込む。見える範囲でぐるりと10分ほど往復して帰ってくる。

次は、長姉も決心して、乗り込む。同じようにNickieの前に乗り込むと、paddleさばきもなかなかのもの。往復して帰ってくると、初めての体験に興奮気味。でも、ふたりとも、とても楽しかったようだ。良かった!良かった!Nickieは、気が利いてとても優しい、感じの良い女性だ。Nickie心尽くしのクッキーと紅茶を頂きながら、おしゃべりに花が咲く。ア~~、楽しかった!

今夜のディナーは、賑やかだ。二組の長いテーブルができ、向こうのテーブルは、14人?くらいの団体さん。こちらは、Kathy親子、それにイギリスから来たという両親と娘の3人。アメリカのカップル。それに我々4人、合計11人が並んで座った。私の前に座ったのはイギリスからの親子。娘がオーストラリアでヘリドクター(helidoctor:救急医療ヘリのドクター)としての研修中で、休暇を一緒に旅行しているとのこと。話好きのこのお母さんは、話し始めたら止まるところを知らない・・・フ~~;…でも楽しかった。

以前は、時期的なものもあったのか、泊り客は、ほんの4~5人だったけど、今回は、25人?すごいことだ。だんだん、ここも人気が出て、団体さんが押し寄せるようになるのでは?そうなるとヤダね~~・・・

2013年5月1日水曜日

旅の記11-5


南島3月14日(木)
Arthur's Pass

昨夜、良く眠れなかったので、早起きしようと思ってたのに、もう7時過ぎ。霧が出ていないので、羊の移動があるに違いない。でも、グズグズして、結局、起きたのは、8時。

朝食に行くと、米国人カップルが、羊の移動から帰って来たところだった。羊が道路を横断する間、停車して待つ車の行列ができ、皆車から出て来て写真を撮っていた、と嬉しそうに体験談を語ってくれた。

朝食後、敷地内のブナ(beech trees)のブッシュを散歩。雨が降らないので、前回来た時は、苔むした緑の絨毯があちこちにあって、湿っていたのに、今は、カサカサの枯れ林と化している。

展望所から見下ろしたワイマカリリ川(Waimakariri River)も、水が細々と蛇行して石ころの河原が広がり、長期の乾期は深刻そうだ

午後、Arthurs' Passまでドライブ。
インフォメーションセンターの横に車を停めて、歩いてみる。

教会の横の道を入って滝の見える所に行く。滝の水も、少なくなっているみたい。 この前は、駅やカフェの近くに、Keaが、たくさんいたのに、今日は、1匹も見かけない。どうしたのだろう?

インフォメーションセンターで、南半球の星座の載っている星座図を買った。

ロッジに戻ると、ロビーにたくさんの人々がいるのにびっくり。団体?が2組、それに、若い男女。Anneが、このカップルを私たちに紹介してくれた。これまた米国から来たという。

男性の方はかなり若い。名前は、Stuart。よく見ると彼女の方がかなり年上みたい・・・でも、以前、ここでイタリア人のカップルに会った時、最初、母と息子だろうと思っていたら、「新婚旅行です」と言われた記憶があるので・・・とてもフレンドリーな彼女、Kathyに、「新婚旅行ですか?」と、尋ねると、ギャハハと笑いながら「息子ですよ」だって・・・Oh, my God!失礼しました! でも、彼女にとっては嬉しい誤解でしょ?!

Kathyは、とても、楽しい人で、私たちは、たちまち仲良くなり、写真を撮りあったり、メルアドを交換したりした。

そこへ、また若い男性・・・Anneが、息子のマイク(Michael)だと、紹介してくれた。背の高いマイクは、このロッジの跡取りになるのだろう。テキパキと、世話をしてくれる。

ディナーは、Anneが気を利かせて、私たちを、Kathy親子と一緒のテーブルにしてくれた。Kathyは、心理学を大学で教えていて、Stuartは、20歳、カレッジを卒業したので、その卒業旅行だとのこと。彼女は、講師をしているせいか、ゆっくり、はっきりした発音で英語をしゃべるので、とても分かりやすい。さすが、心理学専攻のことだけはあり、会話を上手に発展させる。すごく素敵な人だ。(写真は、ラムラック(lamb rack)のメインディッシュ)

泊り客をもてなし、居心地良く過ごせるよう気を使ってくれるAnneは、素晴しいホストだ。世界のエコフレンドリーホテルベスト10(10 Eco Friendly Hotels worldwide selected by CNN)に選ばれたというのもうなずける。米国人のお客が多いのもそのせいだろう。

それにしても、Gerry博士は、すっかり奥さまと息子に任せてしまって、引退してしまったのだろうか?Gerryの森の生物への案内があれば、泊り客は、もっと素晴らしい体験ができたのに・・・私たちは、前回、体験できてとても幸運だった・・・