2008年4月30日水曜日

Palmy 4

                    ( 写真:朝靄のタラルア山脈と風車)

Tararua Ranges (タラルア山脈)の風力発電施設

Palmyは、NZの中でも、年間通して風量が多い都市だ。公園や市街地の樹木は、場所にもよるが、いっせいに東に傾いて立っている。タスマン海から吹く西風が強いからだ。Palmy の東にそびえるTararua Ranges は、年間通して、南半球で一番風量が多く、この山脈を利用したTararua Wind Farm は、南半球最大規模の風力発電施設だそうだ。

Tararua Wind Farm は、1999年に、第1期として48基のturbine (タービン)が稼動し始め、2期に103基まで拡大した 。2期までは23.5メートル長のblade(タービン翼)を使ったが、第3期のタービン翼はデンマーク製で45メートルもある。巨大な3本の blades はマイクロコンピューターで制御され、風向や風力に合わせて効果的にエネルギーを生み出せるよう 常時自動調節されている。第3期計画が完成すれば134基になり52000世帯に電力を供給できるという。

Tararua のこの巨大な windmills (風車) の林立をすぐそばで見学できるよう観光コースができている。道標に従って細い山道を、崖を右に見下ろしながら登っていくと、左側の山の急な傾斜面に羊が草を食んでいる光景に出くわす。あんな高い山の斜面に立って草を食べてるけど、足を踏み外して谷底に落ちたりしないのかしら?と心配しながら登りつめると、やがて眼前に巨大な windmills が見えてくる。真下から見上げると、風車が想像以上にでかいということを実感する。その巨大翼の下では、羊たちがのんびり日がな一日草を食んでいる。

この wind farm は、エネルギー会社Trust Power 社が運営している。T.P. 社は、山の所有者にwindmill を立てた部分の借地料を支払って使用しているので、羊との共存になるということらしい。羊は、雑草をきれいに食べて掃除してくれるので山の手入れが要らず一石二鳥なのだ。

環境保護政策に積極的なNZは、京都議定書の目標達成に効果あるものとして風力発電開発に力を入れている。Palmy を訪れたら、遠くから windmill をミル(?)だけでなく、是非間近にWind Farm を見学して欲しい。

2008年4月28日月曜日

My favorite 2


feijoa フィジョア

南米原産で、緑色、キーウィを少し小さくした形の果物で、今からシーズン。お店では秋から冬にかけてほんの短い間しか見かけない。
お隣のお庭に、フィジョアの木が大きく繁っていて、その3分の1ほどが塀を越境してたくさん実をつける。塀から出た部分はこちらのもの。朝、壁際に落ちている実を拾ってくる。少し硬いけど4~5日すると食べ頃になる。半分に切ってスプーンをくるりと回してくりぬいて食べる。甘酸っぱくてコクがあって、私は大好きだ。フィジョアをお肉料理に使うとお肉を柔らかくして美味しくなる。最近、スーパーで1キロ7ドル以上の値をつけていたから貴重な果物だ。隣人は、大変鷹揚な人々のようで、フィジョアもレモンもリンゴも食べない?で小鳥たちに提供しているようだ。でも、今年は、隣人が塀からはみ出た枝をほとんど切り取ってしまったので、日当たりはよくなったが、果実はあまり収穫できそうにないのが残念だ。でも、日当たりがよくなったせいか、今年の果実はKiwiより大きい。

2008年4月24日木曜日

Palmy 3

学園都市 palmy は、教育機関が充実している。歴史的に由緒ある国立大学 Massey Universityを筆頭に、Polytechnic (ポリテクニック:職業に直結した教育をする大学) のUCOL (Universal College of Learning) 、岡山の環太平洋大学と姉妹校の IPC (International Pacific College:インターナショナル・パシフィック大学)、その他、職業訓練学校など多数で、若者で、活気溢れる小都市だ。中でも、IPCは、日本からの留学生で大半が占めれれている。

「・・・開校当初(1990年4月)は日本人学生69名だけだったが、現在は50(日本人):50(他国及びNZ人)の割合。・・・(4月19日付け Manawatu Standard 紙より)」

彼らは、土地に溶け込もうと色んな行事に参加し留学生活をエンジョイしているよだ。桜の季節の11月頃には、桜が満開のキャンパスを一般に開放してSakura Festival(桜祭り)、3月の終わり頃にある市主催の Cultural Featival ( 文化祭) の参加、などで、日本文化(タイコ演奏やヨサコイダンスなど)を披露してくれる(IPCのサイトを覗いてみてください)。

こちらの人は、私が日本人だと言うと、すぐ「留学生?」と聞く。この小さい市では、日本人と言えば、IPCの学生だと思われる?ほど、留学生が多いということだろう・・・(それとも、もしかして、それって私がまだ学生に見えるってこと?!?!?!(^ ^*) UhuUhu )??。(いえいえ、こちらでは、60代70代の学生さんがけっこう多いんですよ?!?!(_ _;) shun )

2008年4月23日水曜日

ヒラリー・クリントンのジョーク

昨日話題になったおもしろ news から

In an interview with Newsweek magazine, Mrs Clinton has described Helen Clark as a "former" prime minister of New Zealand.The comment came during an interview with magazine when Mrs Clinton was asked to tell a joke."Here's a good one," she said. "Helen Clark, former prime minister of New Zealand: her opponents have observed that in the event of a nuclear war, the two things that will emerge from the rubble are the cockroaches and Helen Clark."The Dominion Post reported today that Helen Clark found the anecdote amusing and suggested Mrs Clinton should talk to her husband, former US president Bill Clinton."As a current prime minister I spoke with him as a former US president in London only two weeks ago."Mrs Clinton once said her parents named her after Sir Edmund Hillary. Then it was pointed out to her that she was born more than five years before he climbed Mt Everest.

(newsか ら抜粋概訳)
ヒラリークリントン夫人はNewsweek magazine 誌のインタビューに、NZのヘレン・クラーク首相を、首相と表現して物議をかもしている。

インタビューで、ジョークを、と問われて思いついたものが、「NZの首相ヘレン・クラークに対抗できる相手と言えば・・核戦争の瓦礫の中から生き残れるのは、ヘレン・クラークとゴキブリだけ。」
ヘレン・クラーク首相はこの発言に対して、「クリントン夫人は、夫の米国前大統領であるクリントン氏と、もっと会話する必要があるんじゃないの。首相としての私は、ほんの2週間ほど前にロンドンで大統領としてのクリントン氏と会談したばかりなのに。」と、チクリと皮肉った愉快な話題で応酬した。
クリントン夫人は、以前、彼女の名前は、エドモンド・ヒラリー卿にちなんで両親がつけたものだと語ったが、彼女はヒラリー卿がエベレストを征服する5年以上前に生まれている。

NZの楽しみ方 2

                   (写真:Dennis と Bolkow208CJL )

Dennis の airplane

Dennis のもうひとつの趣味は、airplaneの操縦だ。1996年にドイツ製のBolkow 208C(マニアの 間では垂涎のvintage (年代物?(1960~70年代?)の小型飛行機)という2人乗りairplaneを購入保有している。頼めば空の遊覧も楽しませてくれる。私も彼のヨットには2度、飛行機には一度乗せてもらった。この飛行機体験のときばかりは、友人に(そんな年代物に乗るなんて)すごい勇気あるわね!」と言われ、万が一のために、入っていた海外傷害保険の書類を急遽準備し彼女に預けて、「いざ!出陣」の心境ででかけた。空の上から見る海と島々の美しさはまた格別のすばらしさだったが、ビデオカメラをずっと回しているうちにairsick(飛行機酔い)にかかり、無事着陸した時に思わず出た言葉は、”Thank God! We're still alive!!(神様、まだ生かしていてくださってありがとう)”。

彼は、発明が好きで、いつも携帯用自転車とか、環境にやさしい車とか設計しては、熱 烈にそのアイディアを語り、止まるところを知らない。また、テレビのHistory channel(歴史番 組)が大好きで、知識が豊富なので観光ガイドにも持って来いの人材だ。一度、日本からの観光客を連れて彼に北島の北部を案内してもらった時も、マオリの歴史を解説してくれながらのドライブだったので、長い道中も楽しくあっという間に終わった。より深くNZのことを知ることができ一段とNZに親しみが湧いたのも事実だ。

彼からの最新情報によると、ヨットは、修復が済んだもののまだエンジンの調子が良くないので 稼動していないとか。でも、「車や飛行機での観光案内は是非やりたい。日本の皆さんどうぞよろしく」とのことだった。 Aucklandに旅行したら、生命保険をしっかり掛けて 、Dennisの年代物飛行機、あるいはヨット(稼動していればだが)に乗ってみる、あるいは彼に観光案内をしてもらうのもまた違った楽しみ方ができてよろしいかも?

NZの楽しみ方 1

                  (写真:DennisとMaungarongo号)
Dennis の Hand-made Catamaran
Aucklandに住む友人のDennis はeasygoing(のんき? or ノーテンキ?)で典型的なKiwiだ。本職はlandscape gardener(庭師)だが、いつも少年のように夢を追っている。彼は19歳の時、ポンコツ同然の1948年型フォードを100ドルで手に入れ、自分でそれを分解修理して乗れるようにしたと言う。そのクラシックカーにガールフレンドを乗せてデートするのが夢だった?とか。「実現したの?」と言う私の質問に、”オ~!!イエ~ス!!”と応えて、楽しい思い出話をしてくれたが、プライバシーーにかかわるのでここでは省略しておこう。

彼は、それを皮切りに1971年、23歳の頃、大型のcatamaran(2艘式ヨット)を造り始めた。9年がかりで、ほとんどひとりでヨットを造ってしまったというからすごい。彼のcatamaranは全長約13M、幅約7M、船底からマストまでの高さは約19.5Mある。左右の艘の前後には寝室(といって決して豪華ヨットの客室を想像してはいけない。単にロフトみたいになっているだけ)があり8名くらいは寝れる(ごろ寝できる)ようになっている。

しかし、彼が歳を取るのと同様にヨットも歳を重ね、彼の肉体同様?当然、あちこちが痛んできたのは否めない。2005年の初めから仕事の合間にひとりでこつこつと修理をしている。船体を白いペンキで塗り替え、黄色い横ラインの下に黒でロゴマーク、Maungarongo と入れている。マオリ語で、’Bringer of Peace (平和をもたらすもの)’あるいは’Bring Calm Water(穏やかな流れをもたらす)’と言う意味だそうだ。右艘には小さいながらも真新しいトイレット(これもopen airにあって使うには少々勇気が要るけど)とシャワー(室ではない)、左艘にはgalley(キッチン、と言っても小さなシンクとガス湯沸かし器が付いているコーナー) の設備があり、overnight cruise も可能だ。手入れが終わったら Auckland を訪れた観光客を乗せて sailing するのが夢だという。(続く)

2008年4月21日月曜日

My favorite

(写真:1キログラム当たりの値段と番号がついたシリアル類)

朝食はmuesli

cereal(シリアル)の一種で、私のお気に入りの簡単朝食。 Wikipedia で調べると、1900年頃に、スイスの医師 Maximilian Oskar Bircher-Benner (August 22, 1867 – January 24, 1939) が、患者のために考案した健康食で、スイスでは'Bircher Müsli’として知られているそうだ。
季節の果物、今の時期はpear (洋ナシ)、mandarin (ミカン)、kiwi、バナナ、りんごなどをのせ、その上にyoghurt(ヨーグルト)をかけ、さらにmilkをかけ、手作りのplum sauce(プラムソース)をかけて食べるのが私流。誰かに、そんなごった混ぜの、よく食べるわね!と言われたけど、週に3回は朝食に取り入れている。簡単だからというのがその最大の理由だが、種類が豊富なので飽きないのかもしれない。それに、最大の効果は、腸の働きがすごく活発になることだ。便秘気味の方は是非お試しあれ。
色んなメーカーが箱入りのものを出しているが、スーパーマーケットで自分の好きな種類を選んで量りで買うのが一番。雑穀類、豆類、種やナッツ類、ドライフルーツ類が豊富に選べる。チョコレートや、ゼリーなども豊富だ。好みのものをスコップで好きなだけとって、備え付けの密封シール付きのポリ袋に入れる。この袋、番号などをボールペンで書き込みができるように白い部分があるので冷凍保存用にとても便利。買うついでに少し余分にポリ袋をもらって(失敬して?)きて使っている。シリアルにはそれぞれ番号が付いているので、秤に乗せて番号を押すと値段が印刷されたシールが出てくる(10年前は、自分で白い部分に書き込んでいたが、今は自分で書く必要はなくなったので進歩!)。それを袋に張ってレジで計算してもらう。日本で、こんな売り方してるとこあったかな?あったとしても、きっと私は買わない。誰かが針でも入れてるんじゃないかと心配になるからだ。でも、この量り売りシステムは私が知る限り(1997年以降)全く変わっていないようだから、この国では、まだそんな事件起こったことないのだろう。

ちなみに、ヨーグルトは、日本からこっそりバッグに忍ばせて持ってきたカスピ海ヨーグルト菌がまだ元気に生きて働いてくれているので、絶やさないように頑張って1週間に1回作ることにしている。

2008年4月20日日曜日

NZ事情 教育 2

精神的自立 2

この国では、16歳になると1人前の大人として扱われる。ちなみに、法的には、15才で運転免許を取得できる。16才で結婚できる。18歳で選挙権が与えられ、仕事上でも単独で契約できる。20歳で、飲酒できる。といった風だ。

16歳になると、自分で働いて学費や生活費を捻出している子供が多いと聞く。私のKiwiの友人、C も、16歳の時、家を出てflatting (1件の家を数人で借りて家賃をシェアする)し、アルバイトしながら大学に行ったそうだ。それ以来、一切親の世話になっていないと言う。友人Bの娘は、19歳で家を出て、フラッティングし、バイトをしながら学費や生活費を稼ぎながら大学を卒業したという。息子も、現在ウェリントンの大学に在学中だが、自分で仕事をしながら学費生活費を稼いでいる。でも、子供が助けを求めてきた時は、親としていつでも精一杯できることはしてやるのだそうだ。
子供たちは、自分の考えで仕事も将来も決めてやっていくが、時に父親や母親に意見を求め素直に聞く。クリスマスや誕生日や、何かことがあれば、お互いに電話で安否を気遣い、プレゼントを贈り合う。親は、突き放しているようで、こまやかな愛情でいつも子供たちを精神的に支えているようだ。
NZでは、子供が結婚後親と同居することもまれだ。最近の住宅事情の厳しさで、結婚後親の家に同居しているという新婚カップルの記事が、いつだったか新聞に取り上げられていたくらいだから、NZでは核家族(も一長一短だ)が一般的だということが察しがつく。

日本の親は、えてして、小さいときから、子供に勉強ばかりさせ、成績がよければ喜び、学歴至上主義教育をし、卒業後は少しでも収入の良い仕事に就くことを願い、老後は子供に頼ろうとするというのが多いのではないだろうか?精神面の強さを養うことを忘れた教育を受け、自分のやりたいこともわからず、一応大学という名のついたところに行き、何とか卒業したものの、目標定まらず、いつまでもフリーター。こういった日本の現状を思うにつけ、本当の教育って何だろうとつくづく考えさせられる。

前述の石原 敏秀教授の論文によると、日本の子供の学力は確かにNZの子供の学力より優れているようだ。しかし、大学卒業後の学生の実態はどうだろうか?学力のあるものが、必ずしも生活力があるとは言えないのではないだろうか。知識があっても、それを生かす知恵がなければ逞しく生きていくことは難しい。NZで大学卒業後もフリーターを何年もするなんて聞いたことがない。まず、フリーターなどと言う言葉自体、日本で生まれたものだから、言っても??だ。確かに、就職先が見つからず、バイトの身と言う若者もたくさんいる。でも、彼らはバイトをしながら自分の目標ににあった就職先あるいは一生の仕事を探しているのであって、人生の目標も決まらず、根無し草のようににフリーターをしている多くの日本の若者とは根本的に違っているような気がしてならない。

これまで述べてきたことは、全て、自分が親としてとても未熟であったことを反省しつつ書いたものであって、私の知り合いの多くの方々が素晴らしい子育てをされて、立派に子供さんを育て上げられていらっしゃることを申しあげておきたい。

2008年4月18日金曜日

NZ事情 教育

教育システム

NZの教育システムについては、インターネットを検索すれば様々な情報を得ることができますが、政府教育省のサイトがもっとも確実な情報源です。でも、英語が苦手な向きには、岐阜聖徳学園大学の 石原 敏秀教育学部教授がNZの教育システムについて詳しく研究論文を発表されているのでそちらを覗くことをお勧めします(*少し古いので数値など変わっているところもあると思います)。

精神的自立 1

私は、NZの子供たちが、精神的に早くから自立して行く様子を垣間見るにつけ、日本の若者の姿とどうしても比べてしまう。それぞれ、国によって事情が違うのだから、一概にどちらが良いとは言えない。だが、親を含めた日本の教育者たちに参考にして欲しい点がたくさんあるのでそのことを書いて行きたいと思う。

NZの子供たちは、初等教育の頃から、自分でお小遣いを稼ぐことを学ぶ。目立つのが、新聞配達をしている子供たちだ。こちらの新聞は夕方の配達分だけだから(塾などもちろん行かない子供たちは)学校が終わって4時頃、新聞配達のアルバイトをする。二人で組んでしたり、小さい子や、慣れない間は親が付き添ったりしてやっている。その他、親が色々な雑用をさせてお小遣いを与える。ただ漠然とお小遣いをやったりしない。だから、子供たちは、小さい頃から、働いてお金を稼ぐ尊さを学んでいく。

子供たちは、学校行事のサマーキャンプなどの参加費用を自分たちの力で稼ぎ出す。スーパーマーケットなどの企業が支援(色々な製品を寄付、あるいは安く提供)してくれるので、子供たちはグループで町内の家庭を1軒1軒訪ね、何かしらの品物を買ってもらう。事情が良く分かっているからどの家も協力的だ。品物は、ある時は、チョコレート、またある時は、日焼け防止クリームだったり、様々だ。親のひとりが付き添って来ることも多いが、丁寧に事情を説明して「ご協力お願いします」と、明るくきびきびとした子供たちに頼まれたら、まず断る人などいないだろう。私も、去年の12月には、日焼け止めクリーム:7ドル也:を購入して、ささやかながら子供たちのキャンプ費用捻出に協力させてもらった。このクリームは、雨が少なく日差しの強かったこの夏に大いに重宝した。 (続く)

2008年4月16日水曜日

世界一清潔好き?な日本人 2


NZで不便を感じることの一つは、シャワー室とバスタブが離れて設置してあることだ。シャワー室のシャワーヘッドは、壁の高いところに固定され、首が前後左右に動くだけのものが圧倒的に多く、足を洗いたい時とか、下のほうだけを洗いたい時とか、髪を濡らしたくない時など、うまく自分が動かないとお湯がもろにかかってしまい、とても不便な思いをする。

バスタブにシャワーは付いてない(もちろんバスタブの外で体を洗えるようにはなっていない)ので、当然バスタブの中で石鹸を泡立てて体や髪を洗い、あとはそのまま洗い流さずに出てバスタオルで拭くわけだ。つまり、例のすすがないお皿の洗い方と一緒。水を節約する精神からきたものなのだろうが、合成洗剤の害とか考えるとちょっとこわいなと思ってしまう。

シャワーの温度調節もレバーで、cold、 middle、 hot、の3段階だけで調節するものが多く、慣れるまでなかなか適温にするのが難しい。それに一般家庭では電気やガス(:Palmyは天然ガス(都市ガス)が通っている)で沸かしてタンクにためておく貯湯式がほとんどで、同時に洗濯などにお湯を使うと、下手すると途中で水になったりする。 比較的新しく建った家でも、バスタブにもシャワーが取り付けてある所はまだ珍しく(ただ、シャワーは自在に手にとって動かせるようになっていたから、少しずつ進歩してはいるようだが?)やはり、バスタブは別のところにあるのが主流のようだ。

使った後、バスタブや、シャワー室を洗うのにとても不便だ。タライなど置いてないし、一体どうやって隅々まで洗うの~?!この国の人って不便とか感じないのかな~?!

2008年4月15日火曜日

DANCING WITH THE STARS 2

今日のファイナルには、Helen Clark 首相がゲストとして招かれた。個人的には、私はヘレン・クラーク首相が大好きだ。彼女は、きさくに、小まめにどこにでも顔を出して、国民と交流を持つ。どこかの首相と大違い?でとても国民から信頼され愛されているようだ。英国のサッチャー元首相より、庶民的で、暖かくて、でも、ドスの効いたハスキーボイスで堂々とした演説をすると、ドーンとした存在感がある。3期9年間という長期の首相として信任を得ているというのも納得できる。今年は、選挙の年で、与党の労働党への支持率下がってきているようで心配だ。選挙権のない私が言うのも変だが、願わくば、ヘレンさんがまた選ばれて欲しい。

政治の話はさておき、予想通り、ファイナルはTemepara組が最高点を取って優賞した。優賞金は、Autism New Zealand(自閉症患者支援団体)へ寄付される。私も、少し、社交ダンスをかじった経験があるので、わかるが、あれだけの素晴らしいダンスを短期間で披露できるようになるにはとても半端な努力でできるものではない。ファイナルでは、各組が3曲違った種類のダンスを披露した。Monty 組もTemepara 組も甲乙つけがたい素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた(movieでお見せできないのが残念!!)。Temeparaはネットボールの試合の合間に練習しているのだからその努力には脱帽する。

"A-MA-ZING!!"!"(か-ん-た-ん(感嘆)!! "Sensational !!" (扇情的!)  →審査員の賞賛の言葉

2008年4月14日月曜日

Palmy 2

Kiwiの男性は実によく働く。自分の家を価値あるものに維持するためには労力を惜しまない。家の壁のペンキ塗り、フェンスの修理、屋根や雨樋の修理、ハウスクリーニングなど、ほとんど自分でやってしまう。芝刈りは当たり前の仕事、その他、庭に植木や花や野菜を植える。植える前には土作り、柵作り、育ってからは樹木は美しく pruning (剪定) し、剪定した木の枝や葉は、trailer (トレーラー)に積んで車で recycle center(リサイクルセンター) に持って行き、処分してもらう(有料)。recycle center は集積したその樹木のくずを compost (堆肥)にして売る。庭つくりにこの compost は欠かせないので人々はこれを買って庭に撒く。実にうまくできたリサイクリングシステムだ。

郊外には、大きな DIY(Do It Yourself) の店舗がいくつかある。そこに売っているものは半端じゃない。lawn mower (芝刈り機) から大工道具、電動工具、などのあらゆる機械器具類が巨大な売り場にこれでもかと並んでいる様は壮観だ。ここでは、家を建てようと思えば、材木から細かいネジ釘に至るまであらゆる道具が揃うから大工さんもマッツァオ?

お花屋さんはあまり見かけないが nursery(苗木や花、種物専門店)はあちこちにある。週末ともなると、夫婦連れ、家族連れで花や木の苗を買いに行き、庭作りに専念する。日曜日の朝、散歩に出ると、あちこちで lawn mower の音がし、どの家庭も芝生の手入れに余念がない。

2008年4月10日木曜日

世界一清潔好き?な日本人

お国事情はあれこれ違うけど、この国に来て強く感じたことのひとつは、日本人は、世界一清潔好きな人種ではないだろうかということだ。

NZは、公共のトイレが比較的きれいにしていて、ペーパーの備えも十分で安心できる。でも、一般家庭のトイレはいたってそっけない。こちらの人は、細かなことを気にしないのだろうけど、日本ならどこにでもあるウォッシュレット(これってTOTOの登録商標?)なるものを、どんな一流ホテル(に泊まったことはないけれど)でも設置しているのを見たことがない。それに手洗いの水が出るタンクもない。トイレットペーパーホルダーも、ペーパーを通すバーが付いているだけのシンプルそのもの。もちろんトイレットカバーをしてる家もない。第一、トイレットカバーなるものを売っていない。冬はお尻が冷たくていやになる。あちこち探し回って、中国人の経営するお店で“トイレットカバーセット”なるものを見つけたけど、純粋 Made in China で、すこぶるダサい劣悪品。何とかしようと、バスタオルの古いのを使って、あれこれ工夫してカバーを作ってみた。U型なら作りやすいがこの国のものは全てO型。長方形にカットしてその両端にゴムを入れて縮めてホックでゴムを両端にいくつか渡して完成。ギャザーがよってゴワゴワ感があるものの、洗い晒しのコットンの感触がお尻に心地良いからまずは良しとした。この話しをメールで福岡の姉にしたら、ついでの折に無印良品でO型用のトイレットカバーを買って送ってくれた。これが何とぴったりマッチ!コットン100%で柔らかくて気持ち良い。苦労して完成した2枚のゴワゴワカバーはこれ以後お蔵入りの冷遇を受けている。

ウォッシュレットと言えば、最近、ワッチミー(動画サイト)で、TOTOがニューヨークでウォッシュレットを宣伝販売始めたというムービーを見た。街頭でデモしているのだが、ウォッシュレットを知らないと言う人が多かったのには驚いた。個人的には、私はウォッシュレット大好き派なので、できるものならNZでも売り出して欲しいと願っている。

NZ製の洗濯機も、私には不満のタネだ。でかい箱の真ん中に回転棒が付いていて実質洗濯物を入れる容量は小さい。洗剤をその回転棒の中に入れるのだが、グル、グル、っと回転棒が左右にゆっくり回るだけだから洗剤は全く泡立たないし、お湯にして洗っても完全に溶けないから洗い上がりの洗濯物は点々と洗剤が残っていて、何でも一緒に洗うと黒いシャツなんか悲劇だ。日本の100円ショップで買って持ってきた目の細かい洗濯袋に入れて洗っても白い粉がふいている。で、結局また、手洗いする羽目になるのだ。おまけに、脱水の時間のかかることと言ったらない。3分?くらいガーガーすごい音を立てて回り、その割りに脱水力が弱い。最近は、手洗い用シンク(これはなかなか便利)で手洗いして、すすぎだけ洗濯機を使うようにしている。こちらのメーカーは、 日本製の高性能な、かゆいところに手の届く(時に大きなお世話過ぎることもあるが)工夫がしてある電気製品類を研究して欲しいものだ。

でも、この国の人たちは皆そんなこと気にしない、大らかな性格だ。少々汚れが落ちてなくても全然気にしない。雨が降っても、外に干してある洗濯物を取り込まない。乾くまでそのまま置いておく。気まぐれな天気だから、いちいち取り入れてたらきりがないということもあるが、空気がきれいだから雨にぬれても洗濯物が黒ずんだりしないということらしい。Kiwiの友人に言わせると、「NZは酸性雨など降らないから雨は飲んでもいいくらいきれいだ」ということらしい。

皿洗いの後、洗剤を濯がず布巾で拭く習性の人、泡バスから出てシャワーで流さずそのままバスタオルで拭く人、をよく見かける。私たち、日本人は神経質すぎるのだろうか?

2008年4月9日水曜日

Palmy1

私が住んでいるところは、NZのNorth Island(北島)の南部、Manawatu(マナワツ)地方に位置するPalmerston North市。愛称はPalmy。Palmyは、人口7.5万人ほどの、緑豊かな学術研究及び教育機関が多い市だ。観光都市ではないので観光客はあまり訪れないが、motelやhotelなどの宿泊施設が多いのは、学術研究会議などが多く開催され、国内外からの会議や視察のために訪れる人が多いからとのことだ。

道路は広く、碁盤の目のように整備されていてとても解りやすい。都心部以外は、交差点に信号機も少なく roundabout(ロータリー)になっているので、運転するのがとても楽だ。Warehouse (NZ国内大手チェーンのディスカウントショップ)前の道路や、広いメインストリートには、道路の両脇と真ん中に無料の駐車スペースがある。この街は公共交通機関が発達していないので、車は欠かせない市民の足だ。それだけに駐車スペースは不可欠で道路上に贅沢に取っている。狭い日本の道路では考えられないことだ。

街の中心に商業施設は集中しているが、大通りを少し外れるともうそこは緑豊かで閑静な住宅街が続く。歩道は両側に3~4メートルとられており、その半分は芝生で中心には木が植えられている。歩道の芝生は市が所有管理しているが各家の出入り口に繋がる芝生はそれぞれの家に手入れを任せているとのことだ。自分の家の芝生を刈るのと一緒に外の歩道の芝生も刈るということらしい。歩道の芝の手入れでその前の家の主がまめに手入れをしているかどうかわかる。椿や桜やバラ、NZ原産木の Bottle tree(ボトルツリー)、Pohutukawa(国花、通称:Christmas tree) などが各通り毎に統一して植えられていて、美しい並木道は季節毎にその花や葉の変化を楽しむことができる。住宅街はひっそりとして、塀や垣根のない開放された庭には様々な木や花が緑の芝生に丹精こめて植えられていて、散歩しながら季節の花や木々を楽しむうちに、いつの間にかかなり長距離を歩いてしまう。

この街の人たちは特に椿が好きなようで、必ずと言っていいほど、庭の一角、あるいは外壁代わりに椿が植えられている。元々は、日本から入ってきたCamellia Japonicaと言うのが原種らしいが、ここでは実に様々な種類の椿が手に入る。日本では山茶花と呼ばれている小さな種類から大きな典型的椿まで実に多種類だ。

この国は何でもがよく育つ。あちこちの庭にレモンの木もたわわに実を付け緑の葉に鮮やかなレモンイエローがひときわ目立つ。誰も収穫しようとしないのか、どの家も、地面にたくさんのレモンが朽ちて落ちている。一個100円前後も出して薬漬けの輸入レモンを買わなければならない日本人の私には、とてももったいない気がしてできるものなら腐らせる前にいただきたいな、とけちなことを思ってしまう。隣家からはみ出たレモンの実は、暗黙の了解で収穫して使わせてもらっている。

緑が多いのは住宅街だけではない。街中、いたる所に広々とした公園があり、余計な敷設物がないので全く自然の中にいるようだ。中でもVictoria Esplanade公園は素晴らしい。広大な敷地の裏側はbush(原生林)で、一歩中に入ると、そこは手付かずのNZの在来種木(native trees)の密林で、在来種の鳥である野生の鳩 (wood pigeon: マオリ語でKukupa)や、トゥイ (Tui) などが木々の間でのどかにさえずる別世界。暑い夏に、手付かずでひんやりした原生林の中に入ると、豊かに繁った樹木から出るマイナスイオンを体中に感じて心の中まで洗われるようだ。

Esplanade内の歩道を歩くと、いたる所で季節毎に違った種類の樹木の花が満開となり、地面は白やピンクや赤の花の絨毯で覆われる。冬は、camellia(椿)に、rhododendron (シャクナゲ) など、シャクナゲは日本で見るそれとは種類が違うのだろうか、その巨大さとみごとな開花には、ただ、ただ、驚嘆するばかりだ。地上10mくらいはあろうかと思われるシャクナゲの木が何本もからみあって、直径15メートルほどの1本の巨木みたいに一体となり、みごとな花を咲かせる。椿も大きく育って、いずれも巨木だ。春に桜並木が満開になると、それは見事で、誰もその満開の木の下でドンちゃん騒ぎするものはいないけど日本への郷愁をそそる。

2008年4月8日火曜日

DANCING WITH THE STARS

1年に1回、3月から4月にかけて毎週火曜日に9週間にわたってTV1がライブでオンエアするDancing with the Starsは国民的人気番組のようだ。各界の有名人がプロのダンサーについて特訓を受けダンスを競う。8組のカップルが、それぞれが支援する慈善団体や福祉団体に、優勝賞金を寄付するというのが番組の価値をなおさら高めているようだ。4人の審査員の厳しい点数と、視聴者による電話での投票の結果、毎週次々と1組が退場していく。数ヶ月かけて特訓を受けて臨むには違いないがプロも顔負けの素晴らしいダンスで視聴者を魅了する。今年は、ネットボール選手で美人の誉れ高いTemeparaがプロダンサーのStefanoの指導の下に素晴らしいダンスを見せてくれている。今日のSemi-finalでラグビーリーグ(Warriors)選手のMontyとプロのNerida。テレビ女優のMiriama SmithとプロのJonnyの3組が残り、2種類のダンスを踊り競った。どのカップルも僅差で素晴らしいパフォーマンスを見せてくれた。結果、審査員の点数ではTemepara、Miriama、Montyの順だったが、視聴者投票でMiriamaが退場になってしまった。来週のFinalは、Temepara組とMonty組の戦いとなる。私の予想ではTemepara組が優勢と見るが果たして?ウ~ン!楽しみだな~!

同じような番組が日本でもあっていたが、技術的にはともかく、どうしても視覚的に見劣り するのは、こちらの人の手足の長さと美しさの違いによるものだろうか?

2008年4月7日月曜日

初めてブログなるものをしてみんとてするなり

ホームページを持ちたいと思いながら、いまだ果たせず、まずは簡単そうな?(実はまだどうやっていいものか手探りの状態で)ブログから取り組んでみようと思いたちました。NZを往き来するうちに、縁が深くなりどうやら住み着いてしまいそうです。毎日、のんびりした小さな都市の小さな一角で、感動したり、無性に腹が立ったり、落ち込んだり、喜んだり、悲しんだり、考え込んだりしたことを、少しずつ書いて行きたいと思います。少々、飽きっぽい自分の性格を変えるためにも頑張って続けて行きたいと思います。読んでくださった皆さん、ありがとう、そしてどうぞよろしく。色々教えてくださいね。